2025.09.08
仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。
テザー(USDT)が、ハイパーインフレに直面するベネズエラで事実上の通貨として利用されている。年間インフレ率が229%に達する同国では、法定通貨ボリバルが急速に信用を失い、食料品や管理費、給与、サービスの支払いまで幅広くUSDTが使われていて、闇市場や公式為替に比べ最も信頼性が高いレートとして流通している。仮想通貨普及率調査「2025年グローバル仮想通貨普及指数」で、ベネズエラは世界18位、人口調整後では9位に位置し、特に1万ドル未満の取引では47%がステーブルコインだった。
地元銀行や石油企業も制裁回避手段としてUSDTを利用し始めており、法定通貨が機能不全に陥る中、ステーブルコインが生活基盤を支える象徴的事例といえる。
4時間足チャート(BTCUSDT)
BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、長らく下落局面であったが、8月30日を堺に21期間移動平均線(SMA)に沿って上下しながらも、ゆるやかに価格が上昇し、11万ドルを突破した。RSIは50付近、200SMAもやや下落気味であり、まだしばらくは明確な上昇とは言えない状況が続くだろう。
直近は、今週金曜日発表の消費者物価指数(CPI)による影響に注目だ。