SECアトキンス委員長、OECD会合で暗号資産とAI金融の推進を強調

SECアトキンス委員長、OECD会合で暗号資産とAI金融の推進を強調

2025.09.11

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SECアトキンス委員長、OECD会合で暗号資産とAI金融の推進を強調

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は10日、パリで開かれたOECD会合で講演し、米国が暗号資産とブロックチェーンを後押ししていく方針を改めて表明した。トランプ政権下で始動した「プロジェクト・クリプト」では、証券該当トークンの明確化やオンチェーン資金調達支援、取引・貸付・ステーキングを統合するスーパーアプリ実現を優先課題とし、多くの仮想通貨は証券とみなされない見通しを示した。さらに、AIとブロックチェーンの融合が「エージェント金融」を生み出し、自律型AIが取引やリスク管理を実行することでコスト削減や市場参加拡大をもたらすと強調。

規制当局は常識的なガードレールを整えつつ、過剰規制を排除するべきだと述べ、米国が新時代の金融でリーダーシップを取る決意を示した。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、価格は大幅に上昇し11万4千ドルを突破した。200期間移動平均線(SMA)を上抜けしたところで、いったん上昇は落ち着いた。21SMAを見ると上昇傾向にあり、200SMAとのゴールデンクロスも迫っている。

RSIも65付近と強い買い圧を示しており、今後の相場環境が良くなることが期待できそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 11日 21:15【米国】ECB政策金利
  2. 11日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。