日本初の円建てステーブルコインJPYCが正式発行

日本初の円建てステーブルコインJPYCが正式発行

2025.10.27

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日本初の円建てステーブルコインJPYCが正式発行

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

JPYC株式会社は27日、都内で記者会見を開き、日本円ステーブルコイン「JPYC」の正式発行を発表した。世界のステーブルコイン市場は約49兆円規模のうち99%がドル建てで、円建ての正式発行は国内初。岡部典孝CEOは「5年後に市場が600兆円に成長すれば、日本は60兆円規模を狙える」と述べた。JPYCは顧客資産を預からないノンカストディ型で、利用者が自らウォレットを管理。裏付資産は短期国債と信託預金で構成し、安全性と流動性を重視する。JPYCは開かれたエコシステムを採用し、電算システムやHashPortなど多数の企業と連携。国際展開も視野にCoinbaseと交渉を進め、第一種資金移動業の取得を準備中だ。

岡部氏は「決済手数料ゼロの社会で日本がイノベーションを主導する」と語った。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、23日から継続して価格は上昇した。上昇傾向に見えるものの、21日移動平均線(SMA)は下落しており、200SMAにデッドクロス間近となっている。通常価格の動きに少し遅れる形で21SMAは変動するため、今後は21SMAも上昇に転じるだろうが、デッドクロスとなれば、相場環境の悪化も考えられる。

実際11万5千〜11万7千ドル付近で抵抗があるだろう。今後の価格の推移に注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 28日 22:00【米国】S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
  2. 28日 23:00【米国】コンファレンスボード消費者信頼感指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。