中東で仮想通貨市場が急拡大、チェイナリシスが最新動向を報告

中東で仮想通貨市場が急拡大、チェイナリシスが最新動向を報告

2025.10.24

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中東で仮想通貨市場が急拡大、チェイナリシスが最新動向を報告

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

ブロックチェーン分析企業チェイナリシスは22日、2025年の中東・北アフリカ(MENA)地域における仮想通貨採用レポートを発表した。トルコは年間取引量が約2,000億ドル(約31兆円)に達し、地域最大かつUAEの約4倍に拡大。通貨切り下げと高インフレが背景にあり、仮想通貨が代替金融手段として利用されているという。2024年後半以降はステーブルコインからアルトコインへの投機的シフトが進み、個人投資家のリスク拡大が懸念されている。一方、イスラエルでは紛争を背景に小規模リテール取引が急増し、2022年比で約6倍に。イランも受取額が前年比11.8%増加した。

UAEは流入額が33%増加し、機関投資家主導の成長に加え、小口決済利用の拡大が確認された。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、低迷気味であった価格は直近2日間で上昇し始め、11万1千ドルを突破した。RSIも回復しており、60付近と買い圧が強めとなっている。21期間移動平均線(SMA)、200SMA共に横ばいとなっているが、今後は上昇することも期待できる。

ちょうど11万1千ドルが1つの上昇か下落かの分かれ目となっており、直近の推移に注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 24日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
  2. 24日 21:30【米国】ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。