ETHがフサカアップグレード完了、PeerDAS実装でL2性能を大幅向上

ETHがフサカアップグレード完了、PeerDAS実装でL2性能を大幅向上

2025.12.04

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ETHがフサカアップグレード完了、PeerDAS実装でL2性能を大幅向上

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

イーサリアム(ETH)は4日朝、2025年2回目となるハードフォーク「フサカ」を完了した。最大の特徴は新技術ピアデータアベイラビリティサンプリング(PeerDAS)の実装で、バリデーターはレイヤー2データ「ブロブ」全体ではなく一部のみを検証可能となり、帯域幅とコストを大幅に削減できる。これによりトランザクション処理が高速化し、手数料も低減。ブロックガスリミットも3,000万から1億5,000万ユニットに引き上げられ、ネットワーク処理能力が拡大する見通しだ。

次期アップグレード「グラムステルダム」では、トランザクションの並列処理を可能にするBAL(ブロックレベルアクセスリスト)導入が予定されており、さらなるスケーラビリティ向上が期待されている。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、価格は3日から大幅に上昇し、200期間移動平均線(SMA)に到達したところで一度落ち着いた。要因としては相場概況に記載した、ETHのアップグレードが市場に好感したと考えられる。弱気相場が続いていたが、今回の上昇を機に、トレンド転換が期待できる。

200SMAをサポートラインに上昇を継続できるかどうかが注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 4日 22:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。