米SECアトキンス委員長「仮想通貨向けイノベーション免除」導入を検討

米SECアトキンス委員長「仮想通貨向けイノベーション免除」導入を検討

2025.12.03

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米SECアトキンス委員長「仮想通貨向けイノベーション免除」導入を検討

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は2日、CNBCのインタビューで、仮想通貨業界向けに「イノベーション免除」を導入する構想を明らかにした。新たな法律を待たずに、SEC自身の権限で革新的企業の活動を支援する方針だという。同氏は、米国が長年仮想通貨などのイノベーションを抑制してきたと指摘し、IPOや中小企業の資金調達促進を優先課題に掲げた。また、企業の情報開示ルールを抜本的に見直す方針を示し、「現行制度は中小企業に過度な負担を課している」と批判。

4月の就任以降、アトキンス氏は仮想通貨を積極的に受け入れる姿勢を示しており、11月には「トークン分類体系」を数カ月以内に策定する計画を発表している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、1日の大幅な下落から価格は回復し、一気に上昇。21期間移動平均線(SMA)を上抜けし、93,000ドル付近に到達した。弱気相場が続いているが、市場は底値となった85,000ドルは下落し過ぎという判断をしているようだ。

RSIは一転して65付近と高い買い圧を示す。200SMAを上抜けできるかどうかに注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 3日 22:15【米国】ADP雇用者数(前月比)
  2. 4日 0:00【米国】ISM非製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。