ビザがステーブルコイン対応を拡大、4銘柄を4チェーンで展開へ

ビザがステーブルコイン対応を拡大、4銘柄を4チェーンで展開へ

2025.10.29

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ビザがステーブルコイン対応を拡大、4銘柄を4チェーンで展開へ

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

決済大手ビザ(Visa)は28日の第4四半期決算説明会で、複数のステーブルコイン対応を拡大する方針を発表した。ライアン・マッキナーニーCEOによると、同社はイーサリアム、ソラナ、ステラ、アバランチ上で稼働するUSDC、PYUSD、USDG、EURCの4銘柄をサポートし、米ドルとユーロを25以上の法定通貨に変換できる体制を整備。ステーブルコイン連動カードの支出は前年同期比4倍に増加し、2020年以降の関連取引は総額1,400億ドルを超えた。現在40カ国で130以上のステーブルコインカードプログラムを運営しており、9月からは国際送金向け試験運用も開始。

銀行が独自ステーブルコインを発行・償還できる仕組みも導入した。規制整備の進展を背景に、同市場は今後2兆ドル超に拡大する可能性があるとされる。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、下落していたが200日移動平均線(SMA)で反発し21SMAを上抜けした。しかしその後は21SMAに沿って再度下落。さらに21SMAは200SMAに迫っており、デッドクロス間近となった。RSIは50付近で売り買いが拮抗している。

21SMAをサポートラインに上昇に転じるかどうかに注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 29日 23:00【米国】中古住宅販売成約指数(前月比)
  2. 30日 3:00【米国】FRB政策金利(上限金利)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。