マスターカードがAIエージェントとステーブルコインを次の成長軸に決算で明言

マスターカードがAIエージェントとステーブルコインを次の成長軸に決算で明言

2025.10.31

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マスターカードがAIエージェントとステーブルコインを次の成長軸に決算で明言

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

マスターカードは30日、第3四半期決算で純収益86億ドル(前年比16.7%増)を発表し、AIエージェント型コマースとステーブルコインを新たな成長戦略の中核に据える方針を示した。マイケル・ミーバッハCEOは、オープンAIやグーグルと共同でエージェント型コマースの標準化を進め、「Mastercard Agent Pay」を通じAIが安全に決済を仲介できる仕組みを拡大中と説明。加えて、国際送金サービス「Mastercard Move」にステーブルコインを導入し、B2B決済や個人送金の効率化を推進しているという。

暗号資産による取引は年初来で25%増加。さらに同社は、仮想通貨企業Zerohashの最大20億ドルでの買収交渉を進めていると報じられた。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、下落続きであった相場だったが、昨日の10万6千ドルを底値に反発。現在は10万9千ドルまで価格は回復している。直近の相場を見てみると、何度も200日移動平均線(SMA)付近まで下落した後に上昇に転じており、200SMAがサポートラインとして機能している様子が伺える。

200SMAは上昇傾向にあるため、このまま続けば、下落を繰り返しながらも緩やかに上昇していくことが期待できる。

今後の主な経済指標

  1. 31日 19:00【ユーロ圏】消費者物価指数(HICP)(コア)(前年比)(速報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。