ECBがデジタルユーロ開発を最終段階へ2029年正式導入を目指す

ECBがデジタルユーロ開発を最終段階へ2029年正式導入を目指す

2025.11.03

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ECBがデジタルユーロ開発を最終段階へ2029年正式導入を目指す

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

欧州中央銀行(ECB)は10月29日、デジタルユーロプロジェクトを最終段階に移行すると発表した。欧州理事会の要請を受け、2029年の正式導入を目標に開発を加速する。2026年に欧州議会が関連法案を可決すれば、2027年半ばからパイロット取引を開始する見通し。デジタルユーロは中央銀行が発行するCBDCとして現金を補完し、分散型台帳技術を一部採用するが、公開ブロックチェーンは利用しない。総コストは2029年までに約13億ユーロを見込み、ECBは金融包摂や欧州の通貨主権強化を目的に、域内外企業への過度な依存を是正し、公共のデジタル決済基盤を構築する方針だ。

ラガルド総裁は、デジタルユーロが欧州経済の強靭性を高め、民間のイノベーションを促進すると強調した。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、17日からの傾向に引き続き200日移動平均線(SMA)をサポートラインに上昇しては下落を繰り返している。中期的に見れば、200SMAに沿って上昇することも考えられるが、21SMAが下落してきたことにより、200SMAとのデッドクロスが迫っている。

デッドクロスした場合は、相場が崩れて200SMAを下回ることも十分に考えられ、今後の動きに警戒が必要だ。

今後の主な経済指標

  1. 4日 22:30【米国】ISM製造業景気指数
  2. 4日 22:30【米国】貿易収支
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。