主要銘柄の大幅安はなし

仮想通貨（暗号資産）価格は全般的に下落。しかし、主要銘柄で大幅安の銘柄は見られない。

ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁がユーロ圏経済の弱さとインフレ率上昇について発言したものの、仮想通貨価格に特段の影響は見られなかった。今週木曜日に米個人消費支出（PCE）デフレーターの発表、そして土曜日にパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の発言を控えており、市場はこれらの結果を見極めたいとしている模様だ。

個別銘柄を見ると、トロン（TRX）の下落がやや目立つ。直近の上昇率が高く、反動で売られやすい地合いだったと考えられる。

日足チャート（TRXUSDT）

日足チャートを見ると、直近のTRXUSDTは下落しているものの、全体としては21日移動平均線（SMA）に沿って上昇している。また、200日SMAも右肩上がりのため、上昇トレンドにあると判断できる。ただし、11月中旬以降にレンジ相場に転換したと判断可能で、今後の推移に注意したい。今後の値動きは、直近高値を超えるか、それとも直近安値を下回るかがポイントになりそうだ。

RSIに目を転じると、50付近を推移しており、レンジ相場を形成しているという判断と矛盾しない。