政策金利前の手控えで売買停滞か

政策金利前の手控えで売買停滞か

2023.12.12

政策金利前の手控えで売買停滞か

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが先行。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も下げており、前日比でそれぞれ1%以上の下落を記録している。

昨日から本日にかけて市場の注目を集める経済指標は発表されておらず、仮想通貨分野でも大きなニュースは報道されていない。10月後半から仮想通貨価格は大きく上昇しており、利益確定売りが優勢になった可能性がある。

また、今週は米CPI(消費者物価指数)、米政策金利そしてユーロ圏政策金利の発表を控えており、結果を見極めたいとして仮想通貨市場への資金流入が滞った可能性もある。

チャート分析

1時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

1時間足チャートを見ると、BTC価格は高値と安値をともに切り下げる展開。21期間移動平均線(SMA)が200期間SMAを上から下方向に抜いており、デッドクロスが示現している。デッドクロスは価格下落シグナルとされており、RSIを見ても売られすぎの過熱感はなく、一段安に進む可能性がある。

ただし、2本の長い下ヒゲの安値がともに40,300ドル付近に位置しており、この水準が底値になるかもしれない。上昇に転じるには、レジスタンスラインとなっている41,900ドルや42,400ドルを明確に上抜けられるかどうかがポイントになりそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 12日 19:00【ユーロ圏】12月ZEW景況感調査
  2. 12日 22:30【米国】11月消費者物価指数
  3. 13日 4:00【米国】11月月次財政収支
  4. 13日 8:50【日本】10-12月期日銀短観
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。