リスク資産への資金流入を想定か

リスク資産への資金流入を想定か

2023.12.20

リスク資産への資金流入を想定か

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は下落した銘柄がやや多い。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も下落している。

相場を広く概観すると、リスク資産への資金流入が続いている模様だ。来年以降の米政策金利引き下げが視野に入り、NASDAQ100が史上最高値を記録した。独仏株式や日経平均株価も上昇している。また、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のBTCオプションの建玉も過去最高を記録した。これらを踏まえると、仮想通貨市場にも資金流入が続くと想定可能だ。

主要な個別銘柄を見ると、BNBが3%以上の上昇を記録し、逆にカルダノ(ADA)は4%以上の下落となって目立っている。時価総額上位の銘柄は、おおむね穏やかな値動きだといえる。

チャート分析

1時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

1時間足チャートを見ると、BTCUSDTは200期間移動平均線(SMA)を下から上に抜けた後、押し目を作って200期間SMA付近で反発している。直近の21期間SMAは右肩下がりだがゴールデンクロスを形成し、RSIも上昇傾向で進んでいることから、全体としては上昇トレンドだと言えそうだ。

上昇トレンドを維持するためには、BTCUSDTが直近高値の43,500ドル付近を明確に超えられるかどうかがポイントになるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 20日 22:30【米国】7-9月期四半期経常収支
  2. 21日 0:00【米国】11月中古住宅販売件数
  3. 21日 0:00【米国】12月消費者信頼感指数
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。