米連銀総裁がBTCについて懸念を表明

米連銀総裁がBTCについて懸念を表明

2024.04.08

米連銀総裁がBTCについて懸念を表明

相場概況

仮想通貨(暗号資産)価格はまちまち。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は価格を上げた。

Bitcoin.comによると、カシュカリ・米国ミネアポリス連銀総裁がBTCについて述べ、所有とトレード以外に経済面での利用方法が乏しい旨を示した。また、価格変動率があまりに大きいうえに詐欺や混乱が多く、消費者保護の観点でBTCを見ているとも発言した。以前のカシュカリ総裁は仮想通貨に関して楽観的だったが、詐欺などの状況を受けて現在は以前より批判的だと報じられている。

この発言に対して、反論が出ている模様だ。しかし、仮想通貨分野で詐欺が蔓延していることは否定しがたいと考えられ、仮想通貨の今後の発展でマイナス面の緩和が期待される。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、レンジ相場を形成して横ばいで展開している。200日移動平均線(SMA)は右肩上がりの一方で、21日SMAは横ばいであり、動意が乏しい。高値が徐々に下落しつつ安値は逆に上昇しており、ペナントを形成しているようにも見える。ペナント終了後は上下いずれかにトレンドができやすいとされており、今後の動向に注目だ。

なお、上下どちらの方向に進むか、現時点での判断は難しい。上昇する場合は、73,000ドル台のレジスタンスラインを上方向に抜けること、下落の場合は61,000ドル台のサポートラインを下抜けること。これらが重要なポイントになるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 9日 14:00【日本】3月消費者態度指数
  2. 9日 15:45【仏】2月経常収支・貿易収支
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。