テザー社の第1四半期の利益は45億ドル超

テザー社の第1四半期の利益は45億ドル超

2024.05.02

テザー社の第1四半期の利益は45億ドル超

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は下落がやや優勢。ビットコイン(BTC)は下げ幅が大きい。

テザー社がグループ全体の2024年第1四半期決算を発表し、45億ドルを超える利益を計上した。ステーブルコイン発行や資産を管理する企業の利益が最も大きく、そのうちの1億ドルは米国債から得られたとしている。また、金(ゴールド)やBTCの価格上昇も収益に貢献した。グループ全体の純資産も初めて公開しており、2024年3月末日時点で113.7億ドルだった。

なお、USDT等の発行額に対して準備金は60億ドル超の超過であり、USDTの安全性を改めて示している。一時期、USDTの安全性について懐疑的な見方があったが、現在ではそのような見方はほぼなくなった模様だ。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、直近は軟調な展開だ。60,000ドル付近にサポートラインがあったものの、これを明確に下抜けた。次のサポートラインは52,000ドル付近に位置しており、この水準まで下落しても不思議はない。あるいは、200日移動平均線(SMA)も下値目途として考えられるだろう。52,000ドル付近まで下落した後にどのような値動きを示すか、注目だ。

RSIに目を転じると、下落傾向が鮮明であり、売られすぎの水準までわずか。RSIの観点で考えても、BTCは今しばらく弱いと考えるのが自然だろう。

今後の主な経済指標

  1. 2日 21:30【米国】前週分新規失業保険申請件数
  2. 2日 23:00【米国】3月製造業新規受注
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。