ETHのガス代(送金手数料)が低下傾向

ETHのガス代(送金手数料)が低下傾向

2024.05.10

ETHのガス代(送金手数料)が低下傾向

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は全面高。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)も高い。

ETHのガス代(送金手数料)が低下傾向だ。昨年後半からやや上昇傾向だったものの、今年3月を境に下落に転じている。この時期にデンクン(Dencun)アップグレードが実施されており、この影響だと考えられる。Dencunアップデートにより、ETHのL2の送金手数料が大幅に低下した。

なお、ETHではガス代の一部をバーンする仕組みを採用しており、ガス代の低下はバーン数量の減少を意味する。その一方、ETHは新規発行を続けており、差し引きでインフレがやや進むかもしれない。

チャート分析

日足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを日足チャートで見ると、緩やかな下落傾向になっている。反発局面では21日移動平均線(SMA)をやや上回るものの、ほどなく反落する場面が繰り返された。現時点で21日SMAの下を推移しており、上昇トレンド回帰への動きは見られない。

その一方、2,900ドル前後にサポートラインを確認でき、この水準付近まで低下すると反発している。その他、200日SMAが徐々に上昇しており、これもサポートラインとして機能するかもしれない。今後、21日SMAとサポートラインのどちらの方向を抜けて進むか注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 10日 20:30【ユーロ圏】ECB理事会議事要旨
  2. 10日 23:00【米国】5月ミシガン大学消費者態度指数
山本鉄壁
山本鉄壁

著者:山本鉄壁

著者:山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。