インド取引所WazirXで2.3億ドルのハッキング被害

インド取引所WazirXで2.3億ドルのハッキング被害

2024.07.19

インド取引所WazirXで2.3億ドルのハッキング被害

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

インドの大手仮想通貨取引所WazirXがハッキングされ、200種類の銘柄に対して総額2.3億ドルの被害を受けた。特にシバイヌトークン(SHIB)は被害総額の約50%で最も被害が大きく、前日比で7%価格が下落している。調査によると、今回のハッキングには北朝鮮に関係あるハッカーが関与しており、6名の署名が必要なマルチウォレットが攻撃されたことが判明している。このウォレットは、WazirX側で3名承認した後、Liminalというサービス側で承認をすることで、トランザクションが成立する。

ハッキングを受けた際、Liminalで承認したトランザクションと実際に動作したトランザクションが異なっていた。

チャート分析

4時間足チャート(SHIB1000USDT)

チャート分析

SHIB1000USDTを4時間足チャートで見ると、18日に大幅に下落し一時は200移動平均線(SMA)を下回っていた。19日現在は下ヒゲが長いことから、買い圧力が優勢となり下落は落ち着いたと考えられるが、RSIを見ると市場としてはまだ売りが優勢だ。

ハッキング被害を受けるまでは21SMAが200SMAにゴールデンクロスし、好調であったため、今回の下落は一時的であることを期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 23日 23:00【米国】中古住宅販売件数
  2. 23日 23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。