ハリス副大統領、仮想通貨に対し前向きか

ハリス副大統領、仮想通貨に対し前向きか

2024.07.24

ハリス副大統領、仮想通貨に対し前向きか

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

23日、米国の億万長者の投資家であるマーク・キューバン氏は、ハリス副大統領はバイデン大統領よりも、仮想通貨を始めとしたテクノロジーに対して前向きであることを述べた。ハリス氏は過去にサンフランシスコを拠点に活動しており、シリコンバレーやテクノロジー業界との関わりがある可能性がある。4週間後には民主党全国大会でハリス氏は演説をするため、その準備の一環としてキューバン氏とも考えられる。なお、バイデン大統領が次期大統領の候補者にハリス氏を指名した後、すでに指名獲得に必要な過半数の代議員からの支持を得られている。

ハリス氏の仮想通貨に対する姿勢は大統領選挙に大きく影響を与えるだろう。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、方向感が読めない状態で価格が推移している。21移動平均線(SMA)との交差を繰り返しているため、今回21SMAを下回った状況で下落相場に転じたとは判断できない。200SMAは完全に横ばいが続いており、RSIも45付近で相場は均衡していることを示している。

ファンダメンタルズ面では、米国のBTCを取引所への移動、ETH現物ETF承認といったチャートに影響するイベントは発生しているため、今後のBTCの値動きに注目していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 24日 23:30【米国】ガソリン在庫
  2. 24日 23:30【米国】留出油在庫
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。