フェラーリ、米国に続き欧州でも仮想通貨決済対応予定

フェラーリ、米国に続き欧州でも仮想通貨決済対応予定

2024.07.25

フェラーリ、米国に続き欧州でも仮想通貨決済対応予定

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

イタリアの高級自動車メーカーのフェラーリが7月末までに仮想通貨での決済に対応する予定である。昨年10月に米国でBitPayと提携し、BTC、ETH、USDCでの決済を開始しており、米国での成功を受けて欧州に拡大することになった。今後は、法的に仮想通貨が受け入れられている他の国でも、仮想通貨決済の対応を進めていく予定だ。BitPayの仮想通貨決済は、購入者が支払った仮想通貨を即座に法定通貨に変換する仕組みであるため、販売者側は仮想通貨の準備や管理をする必要はない。

仮想通貨の投資先としての価値だけでなく実用的な需要の増加は、長期的な仮想通貨の普及や価格上昇に繋がる。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、急落して200移動平均線(SMA)を大幅に下回った。米国の特にハイテク株の四半期決算が冴えない結果であることを受け、株式市場全体が急落し、仮想通貨市場全体にも影響が及んだことが要因と考えられる。

3,160ドル付近のレジスタンスラインで下落の勢いは落ち着きを見せており、RSIも売られすぎの水域に入ったため、下げ止まりする可能性が高い。

今後の主な経済指標

  1. 25日 21:30【米国】個人消費(前期比年率)
  2. 25日 21:30【米国】実質GDP(前期比年率)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。