XRP、米国債トークンを1,000万ドル分発行予定

XRP、米国債トークンを1,000万ドル分発行予定

2024.08.02

XRP、米国債トークンを1,000万ドル分発行予定

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

1日、リップル社はXRP Ledger上で初となる米国財務省短期証券、通称T-Billsをトークン化した1,000万ドル相当のTBILLを発行する予定であることが判明した。TBILLはトークン化プラットフォームのOpenEdenから発行されるが、発行日は未定である。米国債を始めとした現実資産のトークン化はRWAとして仮想通貨業界で期待されている分野だ。直近では、伝統金融で世界最大の資産運用会社BlackRockから、機関投資家向けのT-Billsや厳禁で裏付けされたBUIDLもETHチェーン上でリリースされている。

TBILLに限らず、RWA関連の動向には今後も注目していきたい。

チャート分析

日足チャート(XRPUSDT)

チャート分析

XRPUSDTを日足チャートで見ると、8日から上昇し、21日頃からレンジ相場に落ち着いた。21日移動平均線(SMA)も上昇し、27日に200日SMAにゴールデンクロスしている。RSIは買われすぎを示唆していたが、現在は落ち着いている。

次のポイントは0.626ドル付近のレジスタンスラインを上抜けできるかどうかだろう。XRPの価格変動については、市場全体の影響に加え、SECとの訴訟状況にも注目しておきたい。

今後の主な経済指標

  1. 2日 21:30【米国】失業率
  2. 2日 21:30【米国】平均時給(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。