2024.08.05
仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。
ここ数日、仮想通貨市場全体が大暴落している。先週末に発表された米雇用統計が市場予想を下回ったことにより、景気後退の懸念が高まり、リスク資産の売却で仮想通貨だけでなく金融市場全体で暴落が発生した。また、11月の大統領選ではトランプ氏が優勢だと見られていたが、ハリス氏の当選期待が高まったことも影響している。分散型予測プラットフォーム「ポリマーケット」では、ハリス氏の勝率が30%から45%にまで上昇した。その他、FTXに関連して破産したジェネシスの弁済開始で売り圧力が増加したこと、イスラム組織のハマス指導者殺害の報復で中東戦争が激化し、物価上昇の懸念が高まったこと等が挙げられる。
様々な要因が重なり、今回の大暴落に繋がっていると考えられる。
日足チャート(ETHUSDT)
ETHUSDTを日足チャートで見ると、31日から連日下落していることがわかる。RSIは売られすぎを示唆しているが下落は止まらず、21日移動平均線(SMA)が200日SMAにデッドクロス間近となっている。すでに暴落を引き起こしているが、デッドクロスすることでさらに暴落することも予想される。ETH現物ETFの承認と好材料はあったが、概況で紹介した下落要因に打ち消されているようだ。
週足で見た時に2,200ドル付近にレジスタンスラインを確認できている。今後反発できるか、さらに下落するか注目したい。