米SEC、少なくとも3社に証券法違反疑いで調査

米SEC、少なくとも3社に証券法違反疑いで調査

2024.08.12

米SEC、少なくとも3社に証券法違反疑いで調査

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

米証券取引委員会(SEC)は、今年に入って少なくとも3社の仮想通貨ベンチャーキャピタルに対して、証券法違反の疑いがあるため、召喚状を出していることがわかった。召喚状とは、SECが企業を調査していることを示す通達で、企業は期限内に情報提供することを求められ、応じない場合は法的処置が取られる可能性がある。ブロックタワーキャピタルのポール氏によると、SECはベンチャーキャピタルに対して、トークンを過剰に宣伝し、証券ディーラーとして活動している可能性を疑っていると指摘。

SECが今回の調査を行うことは妥当と考える意見もある一方で、明確なガイドラインを示さないまま取り締まる活動に対して批判の声もある。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、上昇していたが、200日移動平均線(SMA)で反発し下落した。RSIを見ると価格の下落に対して緩やかな下落であり、まだまだ売られる余地がある。21日SMAが200日SMAに接近しており、デッドクロスすればさらに価格が下落することが予想される。

下落した場合は、54,000ドル付近で確認できるサポートラインで反発するかどうかに注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 13日 18:00【ユーロ圏】ZEW景況感指数
  2. 13日 21:30【米国】生産者物価指数(PPI)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。