ハリス氏、反仮想通貨の2名を政策顧問に指名

ハリス氏、反仮想通貨の2名を政策顧問に指名

2024.08.14

ハリス氏、反仮想通貨の2名を政策顧問に指名

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

カマラ・ハリス米大統領候補は、経済政策の顧問としてバイデン政権の元経済顧問である、ライアン・ディース氏とバラト・ラマムルティ氏を指名した。このことで、ハリス氏が仮想通貨に対して否定的な政策を取る懸念が上昇した。ディース氏は、バイデン政権で国家経済会議の委員長を務めた過去があり、仮想通貨への取り締まりを厳しくするべきと主張していた。ラムルティ氏はディース氏の下で、国家経済会議の副議長を務め、エリザベス・ウォーレン上院議員とも関わりが強い。

一方で、ハリス陣営と仮想通貨業界での業界に対する前向きな会合も開催されている。引き続きハリス氏の今後の動向に注目したい。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、21日移動平均線(SMA)が200日SMAにデッドクロスした。しかし、現状は200日SMAは上昇傾向にあるものの、RSIは50付近で価格も横ばいとなっており、下落の兆候は見られない。直近の1ヶ月は方向感のない相場が続いていた。今回のデッドクロスが今後のトレンド形成のサインとなる可能性はある。

本日発表される消費者物価指数(CPI)で価格に大きく影響を与える可能性がある。本日から明日にかけての価格推移に注目だ。

今後の主な経済指標

  1. 14日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
  2. 15日 8:50【日本】実質GDP(前期比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。