USDC、iPhoneでタッチ決済で実用化の可能性あり

USDC、iPhoneでタッチ決済で実用化の可能性あり

2024.08.15

USDC、iPhoneでタッチ決済で実用化の可能性あり

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

ステーブルコインのUSDCを開発する米サークル社ジェレミー・アレール CEOによると、USDCがiPhoneのタッチ決済で利用できることになりそうだ。AppleはiOS18.1以降から、セキュアエレメントを使用したタッチ決済のための技術「NFCトランザクション」をサードパーティの開発者に提供する予定である。これまでiPhoneでタッチ決済として利用できていたのは、Apple公式のウォレットとApple payのみであった。オープンソース化することにより、Web3ウォレットを含む他のウォレットアプリもタッチ決済として開発を進めることが可能になる。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、14日のCPIの発表を受けて約2.6%下落した。RSIも変化はあるものの50を中心に上下し、21移動平均線(SMA)、200SMAも横ばいである。しばらくは、200SMAをレジスタンスラインと58,000ドル付近のサポートラインの間で推移することが予想される。

売り圧懸念として、米国政府が1万BTC、Jump Tradingが17,000ETHの資金移動を行っている出来事がある。引き続き価格動向に注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 15日 13:30【日本】設備稼働率(前月比)
  2. 15日 21:30【米国】小売売上高(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。