SEC、NFTは有価証券であるとしてOpenSeaを提訴の可能性

SEC、NFTは有価証券であるとしてOpenSeaを提訴の可能性

2024.08.29

SEC、NFTは有価証券であるとしてOpenSeaを提訴の可能性

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

28日、NFTマーケットプレイスのOpenSeaのデビン・フィンザーCEOは、米証券取引委員会(SEC)からウェルズ通知を受け取ったことを発表した。ウェルズ通知とは、SECが法的措置を講じる予定であることを通知する公文書であり、内容はSECはNFTを有価証券とみなしているというものであった。フィンザーCEOは、NFTはアート作品やゲームアイテムが含まれており、基本的にはクリエイティブなものであるため、債務担保証券として規制すべきではないと主張している。また、NFTを規制することはクリエイターの創作活動を阻害するものであり、彼らは自己防衛の手段を持ち合わせていないとも発言。

今回の件については、様々な方面からSECに対する批判の声が上がっている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、58,000ドル付近のレジスタンスラインでもみ合いが続いた後、上昇に転じようとしている。RSIを見ると売られすぎを示唆しているため、上昇に転じる可能性は十分にある。

しかし、21移動平均線(SMA)が200SMAにデッドクロスすれば、再度下落トレンドとなり、57,000ドルが次の焦点となりそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 29日 21:30【米国】実質GDP(前期比年率)(改定)
  2. 29日 21:30【米国】卸売在庫(前月比)(速報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。