トランプ氏、経済政策を発表「米国を仮想通貨の首都にする」

トランプ氏、経済政策を発表「米国を仮想通貨の首都にする」

2024.09.06

トランプ氏、経済政策を発表「米国を仮想通貨の首都にする」

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

5日、トランプ氏はニューヨーク経済クラブで開催された選挙集会で、再選した際の自身の経済政策について語った。内容は仮想通貨についても触れており、「未来の産業を抑圧するのではなく、積極的に受け入れる。米国を仮想通貨やBTCの首都にする」と発言。その他には、イーロン・マスクが先導する政府効率化委員会の設立、国内企業に対する法人税率の引き下げ、AI産業のための電力産出量の増加等を掲げた。

トランプ氏は、以前より再選した際には、米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長を即座に解任する、トランプ氏と息子3人とでDeFiプロジェクトを立ち上げるといった仮想通貨に対する積極的な姿勢を見せている。

チャート分析

4時間チャート(TONUSDT)

チャート分析

TONUSDTを4時間足チャートで見ると、5日から価格は上昇し21移動平均線(SMA)に到達した。今回の上昇要因として、TONのデュロフCEOの逮捕は不当であると判断する人々がいて、結果として一時的に下落したもののRSIも上昇し、価格は回復してきている。

この傾向を考えると、直近は21SMAで反発していたが、上抜けは十分期待できる。

今後の主な経済指標

  1. 6日 18:00【ユーロ圏】GDP(前年比)
  2. 6日 21:30【米国】失業率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。