東京電力子会社、再エネをBTCマイニングに活用する試みを実験中

東京電力子会社、再エネをBTCマイニングに活用する試みを実験中

2024.09.09

東京電力子会社、再エネをBTCマイニングに活用する試みを実験中

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

東京電力パワーグリッドの子会社アジャイルエナジーXが、太陽光発電等の再生可能エネルギーの余剰分を活用してBTCのマイニングを行う実験に取り組んでいる。太陽光や風力によって発電される電力量は季節や天候に左右され、需要が少ない時には発電された電力は余剰として廃棄されている。また、日本政府の取り組みで、2050年までにカーボンニュートラルを目指していることにより、今後さらに再生可能エネルギーは促進され、廃棄される電力も増加することが予想される。

廃棄される電力の10%でもマイニングに活用できれば、年間3,600億円相当のBTCをマイニングできる可能性があるそうだ。

チャート分析

4時間チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、21移動平均線(SMA)をわずかに上抜けしたが、しばらくは21SMAに沿って下落相場が続くことが予想される。RSIは50付近で中立を示しており、200SMAも横ばいである。11日に発表される消費者物価指数(CPI)は前回よりも下がると予想されている。

通常CPIが下がれば消費は冷え込んでいるため、利下げ期待が高まりBTCの価格は上昇に向かうが、下げ幅が大きすぎるとリセッションと判断され、冷え込むことも考えられる。

今後の主な経済指標

  1. 9日 23:00【米国】卸売在庫(前月比)(確報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。