ドイツ当局、47の仮想通貨取引所をマネロン助長を理由に閉鎖

ドイツ当局、47の仮想通貨取引所をマネロン助長を理由に閉鎖

2024.09.20

ドイツ当局、47の仮想通貨取引所をマネロン助長を理由に閉鎖

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

ドイツ政府は47の仮想通貨取引所を、マネーロンダリング防止のための適切な対策を実施せず、犯罪によって取得された資金の出所を隠蔽していたとして、閉鎖した。現在閉鎖された取引所にアクセスすると、ドイツ当局のページにリダイレクトされる様になっている。そこでは、ドイツ当局から取引所へのメッセージが表示されており、「取引所のサーバーを押収した。我々の調査が近いうちに始まる。」という趣旨が記載されている。

しかし、実際のところ、ドイツ当局が該当の取引所全てに対して取締を行えるかどうかは疑問が残る。加害者の多くはドイツ国外に居住しており、国によっては容認し、保護されているため、ドイツ当局の影響力は小さいためだ。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、米FRBの金利0.5%引き上げ後、継続して上昇し、200日移動平均線(SMA)にまで到達した。非常に良い傾向にあるが、64,000ドルと68,000ドル付近のレジスタンスラインを超えない限り、上昇トレンドに入ったと判断するのは早い。

RSIは買われすぎに近づいており、200SMAで反発してレンジ相場を継続する可能性は十分にある。

今後の主な経済指標

  1. 23日 17:00【ユーロ圏】製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。