ブラックロック、コインベースにBTC現物ETFについての契約修正を要求

ブラックロック、コインベースにBTC現物ETFについての契約修正を要求

2024.09.24

ブラックロック、コインベースにBTC現物ETFについての契約修正を要求

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

大手資産運用会社ブラックロックは、仮想通貨取引所コインベースで管理されているBTC現物ETF「IBIT」に関する契約の修正を求めた。背景としては、コインベースの決済において、一部不透明な処理を行っている可能性が一部の投資家から指摘されたことにある。ブラックロックとしては、適切にBTCの処理がされていることを示すために、契約修正を要求した。なお、具体的な指摘内容としては、コインベースは現物のBTCではなく、BTCの借用証書(IOU)を使用しており、BTCの取引がオフチェーン上で行われ、トランザクションの追跡ができないようになっているとのこと。

弁護士からは、監査体制上、追跡不能な状態で取引はできないこと、コインベースCEOも取引は全て追跡可能な状態にしていると反論している。

チャート分析

日足チャート(NEARUSDT)

チャート分析

NEARUSDTを日足チャートで見ると、7日から継続して上昇傾向にあり、5ドルのレジスタンスラインを突破した。RSIは買われすぎを示唆しており、200日移動平均線(SMA)は横ばいであるが、継続した上昇は十分に期待できる。

このまま、200SMA、5.4ドルのラインを突破できるかどうかに注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 24日 23:00【米国】コンファレンスボード消費者信頼感指数
  2. 24日 23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。