米FRBパウエル議長、今後の金融政策について慎重な態度を示す

米FRBパウエル議長、今後の金融政策について慎重な態度を示す

2024.10.01

米FRBパウエル議長、今後の金融政策について慎重な態度を示す

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

30日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は全米企業エコノミスト協会(NABE)の年次会合で講演し、今後の金利施策について、時間をかけて利下げするが、慎重に行うとの発表を行った。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で2020年3月以来となる利下げを行い、利下げ幅は0.5%と大幅であった。9月の利下げについては、緩やかに経済成長すると考えられるインフレ率2%に向かっていることを認識できたためであることを理由に上げている。

なお、今後の金利政策については各種データや進展に応じて柔軟に対応していくつもりであり、事前に決まっていることではないことを強調している。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、66,000ドル付近まで上昇したものの、反発して200日移動平均線(SMA)をサポートラインに下落は落ち着いている。RSIは買われすぎからは少し下がった。

今後の動きとしては、価格が200SMAを下回るかどうか、21SMAは上昇して200SMAにゴールデンクロスするかどうかで相場の状況は変わってくるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 1日 18:00【ユーロ圏】消費者物価指数(HICP)(コア)(前年比)(速報)
  2. 1日 23:00【米国】ISM製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。