BTCマイニング事業、収益低下で経営多角化の動きあり

BTCマイニング事業、収益低下で経営多角化の動きあり

2024.10.03

BTCマイニング事業、収益低下で経営多角化の動きあり

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

1日に米金融大手JPモルガンはレポートで、1日あたりのBTCのマイニング収益と粗利が3ヶ月連続で低下したことを発表した。マイニングを実施する速度のハッシュレートは、3ヶ月連続で上昇しているにも関わらず、ピーク時の57%も収益が低下している状況だ。半減期の到来と共に、下がる収益性に対応していくために、マイニング事業者の中には、事業の多角化を取り組み始める動きが出ている。多くは、マイニングのために揃えた設備を活かして、高性能な計算能力が求められるAIデータセンターの運営や支援を行っている。

マイニング企業Cathedra Bitcoinは、マイクロストラテジーのBTC購入戦略の成功事例を採用して、AIデータセンターの運営で得られた収益はBTCを購入するようだ。

チャート分析

日足チャート(SUIUSDT)

チャート分析

SUIUSDTを日足チャートで見ると、9月23日に21日移動平均線(SMA)が200SMAにゴールデンクロスし、力強く上昇を継続している。市場全体が中東情勢の影響もあり冷え込み気味である中、RSIは買われすぎを維持し続けており、上昇トレンドに入ったと見て良いだろう。

週足で見ると1.9ドルに確認できるレジスタンスラインを突破できるかどうかが、注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 3日 21:30【米国】新規失業保険申請件数
  2. 3日 23:00【米国】製造業新規受注(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。