ベッセント財務長官、ステーブルコインは2兆ドル規模の米国債需要を生むと発言

ベッセント財務長官、ステーブルコインは2兆ドル規模の米国債需要を生むと発言

2025.05.26

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ベッセント財務長官、ステーブルコインは2兆ドル規模の米国債需要を生むと発言

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米財務長官スコット・ベッセント氏は23日、トランプ政権下での仮想通貨政策において、ステーブルコインの推進がもたらす経済効果に言及した。ブルームバーグのインタビューで、短期的な試算として「2兆ドル規模の米国債と短期証券への新たな需要を生み出す可能性がある」と述べた。これは現状の約3,000億ドルの米国債需要と比べ、6倍以上の増加にあたる。ステーブルコインが米国債を裏付け資産とすることから、デジタル空間におけるドルの優位性が拡大するとの見方を示した。

ベッセント氏はまた、規制やマネロン対策においても最高水準を提供する姿勢を示し、GENIUS法案は米国の通貨支配力とイノベーションを守る好機であると述べている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、22日に史上最高値到達後は調整が入り、21移動平均線(SMA)を一時下回ったが、再度21SMAに到達した。RSIは買い圧が強めではあるが、加熱しているほどではなく、21SMAも下落気味であることから、しばらく相場は落ち着くと見られる。

中期的には200SMAが上向きであり、まだまだ上昇を期待できそうだ。

今後の主な経済指標

  1. 27日21:30【米国】耐久財受注(前月比)(速報)
  2. 27日22:00【米国】S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。