サックス特命官、ステーブルコイン法案の可決を確信

サックス特命官、ステーブルコイン法案の可決を確信

2025.05.23

サックス特命官、ステーブルコイン法案の可決を確信

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

トランプ政権の仮想通貨・AI特命官デビッド・サックス氏は21日、ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」について、超党派の支持により可決されるとの見通しを示した。CNBCのインタビューで、2,000億ドル超の未規制市場に法的枠組みを導入すれば、「米国債への数兆ドル規模の新たな需要が一夜で生まれる」と述べた。法案は20日の上院採決で66対32の大差で通過し、5月の否決から一転して審議が再開。サックス氏は本法案を経済戦略と位置づけ、ステーブルコインの連邦監督下での認可がドルの支配力と決済インフラを強化すると強調した。

民主党の一部から利益相反の懸念はあるものの、ルミスらは月末までの可決に前向きな姿勢を示している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、22日に史上最高値を更新後は上昇は落ち着いたが、11万ドルを底値に価格はキープされている。史上最高地を記録したが、熱狂的な買いや売りが発生していない点が今回の市場の特徴とも言える。

上昇してきている21期間移動平均線(SMA)をサポートラインとできるか、下抜けするかで直近の動向は変わってくるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 23日23:00【米国】新築住宅販売件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。