米FBI、ポリマーケットCEOの家宅捜査に入る

米FBI、ポリマーケットCEOの家宅捜査に入る

2024.11.14

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米FBI、ポリマーケットCEOの家宅捜査に入る

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

13日に、米連邦捜査局(FBI)が分散型予測市場プラットフォーム「ポリマーケット」のシェイン・コプランCEOの自宅に家宅捜査に入り、スマートフォン等の電子機器を押収した。ニューヨーク・ポストによれば、逮捕までには至っていないようだ。ポリマーケット広報担当者は、ポリマーケットがドナルド・トランプ氏が選挙で優勢という予測を公開していたことに対する報復であるとコメント。別の有識者は、電子機器の押収程度であれば、わざわざ家宅捜査をせずとも行えたはずで、メディアに取り上げられるための政治的な意図があったのではと指摘した。

なお、コプランCEOはSNSで「新しいスマホだ」と投稿し、FBIに対する反発の姿勢を見せた。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、昨日価格の上昇は落ち着いたかのように見えたが、再度上昇を見せ、過去最高値を更新し、現在は90,000ドル付近で推移している。今回の上昇は、トランプ氏の米大統領選勝利という背景もあるが、13日に発表された消費者物価指数(CPI)が予想通り前回を上回る結果となったことが要因と考えられる。

連日の上昇を見て、売り時と判断する投資家も現れてくるだろう。そろそろ調整局面に入る可能性も視野に入れていきたい。

今後の主な経済指標

  1. 14日 19:00【ユーロ圏】GDP(前年比)(改定)
  2. 14日 22:30【米国】生産者物価指数(PPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。