ゲンスラーSEC委員長、辞任を示唆しXRPは15%近く上昇

ゲンスラーSEC委員長、辞任を示唆しXRPは15%近く上昇

2024.11.15

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ゲンスラーSEC委員長、辞任を示唆しXRPは15%近く上昇

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。

ゲイリー・ゲンスラー米証券取引委員会(SEC)委員長が辞任を示唆する声明を発表した。過去の委員長交代の事例では、新たな大統領当選後1〜2週間後にSEC委員長が辞任する慣習があり、今回ゲンスラーSEC委員長も同じ動きを取る可能性が高い。15日は過熱感に警戒してBTCやETHは売りが多く入ったが、これまでSECと敵対関係にあった銘柄の多くは上昇を見せ、XRPは前日比約15%もの上昇を記録した。

XRPは特にSECとの訴訟を2020年12月から続けていたため、ゲンスラー委員長退任によりSECの体制が変わることで、価格の上昇が期待されている。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、87,000ドル付近をサポートラインとして推移している。21期間移動平均線(SMA)を下回り、RSIも50付近となり、連日の過熱感は落ち着きを見せ始めた。ゲンスラーSEC委員長の退任示唆があったが、実現すれば再度価格は上昇するだろう。

その他、ドナルド・トランプ氏が米大統領になることで、仮想通貨に優位な政策が打ち出されていくことが想定されるので、中長期的にはまだまだ上昇トレンドにあると言って良い。

今後の主な経済指標

  1. 15日 22:30【米国】小売売上高(前月比)
  2. 15日 22:30【米国】設備稼働率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。