ステーブルコイン規制の統一枠組み求める声、米公聴会で強まる

ステーブルコイン規制の統一枠組み求める声、米公聴会で強まる

2025.03.12

ステーブルコイン規制の統一枠組み求める声、米公聴会で強まる

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

米下院金融サービス委員会は11日、ステーブルコイン規制法案を検討する公聴会を開催した。議員間では超党派での法案成立に向けた機運が高まっており、2〜3か月以内に上下両院の法案を統合した「STABLE GENIUS法案」の投票準備が整う可能性がある。

公聴会では、BNYメロンのキャロライン・バトラー氏が、ステーブルコインを管理する統一された連邦枠組みの必要性を強調。現在、各企業は州ごとの異なる規制に対応しており、規制の明確化が求められているとした。

また、PaxosのカスカリラCEOは、ステーブルコイン発行者と銀行業務の明確な区別を主張し、通貨監督庁(OCC)を規制機関とするSTABLE法案を支持する意向を示した。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、12日に5日ぶりの上昇を見せたものの200日期間移動平均線(SMA)に頭を抑えられて価格は推移中。21SMAの下落は継続していて、200SMAへのデッドクロス間近となっている。

今回の上昇の背景としては、シンシア・ルミス上院議員がBTC準備金計画を法制化するための法案を再提出し、100万BTC取得を目指すと具体的な数が表明されたことが考えられる。

引き続き、米国の動向に価格は影響されるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 12日21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
  2. 12日23:30【米国】原油在庫(前週比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。