米国のビットコイン戦略強化へ、セイラー氏が100万BTC調達を提案

米国のビットコイン戦略強化へ、セイラー氏が100万BTC調達を提案

2025.03.13

米国のビットコイン戦略強化へ、セイラー氏が100万BTC調達を提案

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

米ワシントンDCで開催された「Bitcoin for America」フォーラムにて、シンシア・ルミス上院議員がビットコイン法案を再提出し、下院でも同様の法案が提出されることが発表された。共和党のベギッチ議員は、米国がデジタル経済のリーダーシップを維持するため、ビットコインを金準備の補完として活用し、国家安全保障と経済安定に寄与すると強調した。

一方、マイケル・セイラー氏は、ビットコインを「世界最強のデジタル資本」と位置付け、米国が100万BTC以上を確保する国家戦略を提案。デジタル時代における金融覇権を握るため、政府が長期的なビットコイン備蓄計画を策定すべきだと主張した。また、ビットコインの採用を見送れば、他国がその優位性を確保し、米国は経済的に後れを取ると警告した。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、RSIは50付近で方向感はなく21期間移動平均線(SMA)付近で価格は推移している。200SMAは下落しており、中長期的には下落傾向にありそうだ。

更に下落に転じる場合、21SMAや78,000ドルがサポートとして機能するかが注目のポイントとなる。

今後の主な経済指標

  1. 13日21:30【米国】生産者物価指数(PPI)(前年比)
  2. 13日21:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。