北朝鮮のBTC保有量が急増、エルサルバドルやブータンを上回る規模に

北朝鮮のBTC保有量が急増、エルサルバドルやブータンを上回る規模に

2025.03.18

北朝鮮のBTC保有量が急増、エルサルバドルやブータンを上回る規模に

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

北朝鮮のBTC保有量が急増し、エルサルバドルやブータンを超える規模に達した。オンチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスによると、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス・グループ」は現在13,518 BTC(約11.3億ドル)を保有している。

この増加の主な要因は、2月21日に発生したバイビット取引所への14億ドル規模のハッキング事件とされる。ラザルスは盗んだイーサリアムをTHORChainを通じてBTCに交換。これにより、同国のBTC保有量は、ブータンの10,635 BTCやエルサルバドルの6,118 BTCを超えた。

北朝鮮は仮想通貨を利用し、国際制裁を回避しながら資金を調達しているとされる。専門家は北朝鮮のサイバー攻撃の脅威がさらに拡大すると警鐘を鳴らしている。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、価格は200日期間移動平均線(SMA)に沿って推移し、21SMAは200SMAにデッドクロス間近となっており、非常に緊迫した相場環境にあることがわかる。価格は拮抗しているがRSIは43付近と売り圧が強めであり、このままデッドクロスになってもおかしくなく、大幅な下落に警戒していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 18日21:30【米国】住宅建築許可件数(速報)
  2. 18日22:15【米国】設備稼働率
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。