BTC現物ETFに2.7億ドル流入、5週間ぶりの資金増加

BTC現物ETFに2.7億ドル流入、5週間ぶりの資金増加

2025.03.19

BTC現物ETFに2.7億ドル流入、5週間ぶりの資金増加

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

米国のBTC現物ETFは17日、2.7億ドル(約410億円)の純流入を記録した。これは2月5日以来最大の流入額となり、過去5週間続いた資金流出の流れに変化が見られた。

仮想通貨市場は、トランプ政権の仮想通貨政策に対する期待の後退、関税措置、景気後退懸念、地政学リスクなどの影響で下落基調にあった。ETFの資金流入は相場回復の指標とされ、今回の流入がトレンド転換の兆しとなるか注目されている。

BTC Marketsのアナリスト、レイチェル・ルーカス氏は「機関投資家の関心が復活しつつある兆候」と指摘し、四半期末のポートフォリオ調整や低コストETFへの需要増が影響したと分析している。

チャート分析

4時間足チャート(BNBUSDT)

チャート分析

BNBUSDTを4時間足チャートで見ると、市場全体が下落している中、直近1週間は安定して上昇を見せ、21期間移動平均線(SMA)は200SMAにゴールデンクロスした。19日は下落しているものの、200SMAをサポートに力強く推移している。RSIを見ると買いが加熱していたが、今回の下落で55付近と落ち着きを見せ始めており、上昇トレンドが発生するのか、停滞するのか注目のポイントだ。

今後の主な経済指標

  1. 19日23:30【米国】原油在庫(前週比)
  2. 20日3:00【米国】FRB政策金利(上限金利)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。