2025.04.07
仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に下落した。
トランプ大統領が全輸入品に10%の基本関税と、中国に対して34%、EUに20%の追加関税を課す新たな関税政策を発表した。これに対し中国政府は、米国からのすべての輸入品に34%の報復関税を課すと同時にWTOへの提訴も表明。EUも280億ドル相当の報復関税を数日以内に発動する構えで、米国との貿易摩擦が世界規模の貿易戦争へと発展しつつある。
金融市場では、米国株が急落し、1週間で市場価値8.2兆ドルが消失。これは2008年のリーマン・ショック時を超える規模で、投資家心理は急速に冷え込んでいる。リスク資産全般が売られた影響は仮想通貨市場にも波及しており、今後の政策発表と市場の反応が注目される。
日足チャート(BTCUSDT)
BTCUSDTを日足チャートで見ると、相場概況で触れたトランプ氏の関税政策の盈虚で価格は急落し80,000ドルを下回った。現在は78,000ドルに見えるサポートラインで下げ止まりしている。200日期間移動平均線(SMA)は上昇傾向にあるものの、21SMAは下落傾向にあり、デッドクロスまでしており、相場環境の悪化が見え始めている。
RSIは売り圧が強めを示唆しており、まだ継続した下落の可能性はあるので注意が必要だ。