米証券取引委員会(SEC)、仮想通貨取引の規制をテーマに、第2回ラウンドテーブルを開催

米証券取引委員会(SEC)、仮想通貨取引の規制をテーマに、第2回ラウンドテーブルを開催

2025.04.14

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米証券取引委員会(SEC)、仮想通貨取引の規制をテーマに、第2回ラウンドテーブルを開催

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米証券取引委員会(SEC)は11日、仮想通貨取引の規制をテーマにした第2回ラウンドテーブルを開催し、条件付きでの規制緩和の可能性も視野に入れて議論を行った。SECのウエダ委員長代行は、トークン化証券などの分野において、長期的な制度設計が整うまでの間、条件付きでの免除措置を設けることで、米国でのブロックチェーンイノベーションを後押しできるとの考えを示した。背景には、未登録トークンや垂直統合型の仮想通貨取引所が証券法上の課題となる構造がある。

会議にはコインベースやユニスワップラボ、NY証券取引所などが参加し、FTXの破綻を例に利益相反の危険性を指摘する声や、SECとCFTCの共同規制を求める意見も挙がった。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、先週末に価格は急速に回復し、一時期は85,000ドルに到達した。現在は84,500ドル付近で推移しており、21期間移動平均線(SMA)は200SMAにゴールデンクロスをしている。RSIは60付近で買い圧が強めの状態を維持しており、上昇する21SMAをサポートラインとして推移することが期待できる。

ただし、依然として米国の関税施策を中心とする動きで相場は上下するため、米国の動きには注意していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 15日18:00【ユーロ圏】鉱工業生産指数(前年比)
  2. 15日21:30【米国】ニューヨーク連銀製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。