ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨の多くはセンチメント依存、長期的な選別進む」

ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨の多くはセンチメント依存、長期的な選別進む」

2025.04.17

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ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨の多くはセンチメント依存、長期的な選別進む」

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー前委員長は16日、CNBCの番組で、仮想通貨は今後、投資対象としての選別が進むとの見解を示した。BTCなど一部は注目され続ける可能性があるとしつつ、大半のトークンは長期的に魅力を失うと語った。

仮想通貨市場の99%は投資家心理(センチメント)によって取引されており、実用性の乏しいミームコインのような1万以上の銘柄は、次第に淘汰されるだろうと指摘。番組内での質問に対し「仮想通貨は金融市場の一部に過ぎないが、注目している」とも述べた。

また、仮想通貨とビットコインの違いについて明言は避けたが、金などの貴金属と比較し「人々が価値を見出すのは数種類に限られる」と説明した。

チャート分析

日足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを日足チャートで見ると、9日から大幅に価格が上昇した後は、21日期間移動平均線(SMA)に沿って価格は横ばいとなって推移している。200SMAが上昇傾向にあるが、RSIは50付近で21SMAは下落傾向にあり、今後の相場環境がどうなるかは見通しが立ちづらい状況だ。

次の相場の転換点としては、価格が21SMAを下回るか、200SMAを上回るかが注目のポイントになる。

今後の主な経済指標

  1. 17日21:15【ユーロ圏】ECB政策金利
  2. 17日21:30【米国】住宅着工件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。