バイナンスCEO「複数の国が仮想通貨準備金に関心」、米国の動きが呼び水に

バイナンスCEO「複数の国が仮想通貨準備金に関心」、米国の動きが呼び水に

2025.04.18

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バイナンスCEO「複数の国が仮想通貨準備金に関心」、米国の動きが呼び水に

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

大手取引所バイナンスのリチャード・テンCEOは、仮想通貨準備金の創設を検討する複数の国の政府に対し、同社が助言を行っていると明かした。具体的な国名は伏せられなかったが、政府や政府系ファンドからの関心が高まっているという。FTによれば、準備金にはBTCだけでなく、他の仮想通貨やデジタル資産が含まれる可能性もある。

背景には、米国がトランプ政権下で戦略的BTC準備金創設に動いている影響がある。テン氏は、米国が先行しているとし、他国も追随する傾向にあると語った。

またテン氏は「早期にBTCを購入した国や企業が恩恵を受ける」と述べ、先行者利益の重要性を強調。企業の財務戦略が変化し、従来資産以外にBTCを組み込む動きが進んでいるとした。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、14日に21期間移動平均線(SMA)200SMAにゴールデンクロスして上昇トレンドにはならなかったが、下落することもなく、21SMAに沿って横ばいの状態が継続している。

今後の動向は、米国の一挙手一投足に価格が左右されるため、上昇するか下落するかはふと名の状況だ。チャートの分析と共に米国の政策に注目し、市場環境を予測していきたい。

今後の主な経済指標

  1. 22日23:00【米国】リッチモンド連銀製造業指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。