CFTC、仮想通貨現物契約のDCM上場推進

CFTC、仮想通貨現物契約のDCM上場推進

2025.08.05

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CFTC、仮想通貨現物契約のDCM上場推進

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米商品先物取引委員会(CFTC)のキャロライン・ファム代行委員長は4日、仮想通貨現物に基づく取引契約を指定契約市場(DCM)で上場する新イニシアチブを開始した。小売投資家によるレバレッジ・証拠金取引を既存の商品取引法の枠組みで規制明確化する狙い。これはトランプ政権のデジタル資産市場報告書に沿う初の勧告実施で、同氏の「仮想通貨スプリント」の一環だ。ファム氏は「SECのプロジェクト・クリプトと連携し、連邦レベルで取引推進を加速する」と述べた。現行法では小売のレバレッジ取引はDCMでの実施が必要とされる。

CFTCは関係者に対し、DCMでの現物契約上場に関する提案や意見を8月18日まで募集し、全コメントを公式サイトで公開予定である。

チャート分析

日足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを日足チャートで見ると、7月上旬に21日移動平均線(SMA)が200SMAにゴールデンクロスしてからは上昇相場が続いていたが、7月末に下落した。現在は、21SMAをサポートラインにできるか再度下抜けするかという局面だ。

RSIは60付近と比較的買い圧が強いが、200SMAは横ばいであり、再度上昇トレンドに入るかはまだまだ様子を見る必要がある。

今後の主な経済指標

  1. 5日 21:30【米国】貿易収支
  2. 5日 23:00【米国】ISM非製造業景気指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。