FRBウォーラー理事、仮想通貨決済は恐れる必要なしと強調

FRBウォーラー理事、仮想通貨決済は恐れる必要なしと強調

2025.08.21

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FRBウォーラー理事、仮想通貨決済は恐れる必要なしと強調

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事は20日、ワイオミング州でのブロックチェーン・シンポジウムで講演し、仮想通貨による日常決済は「デビットカードをスワイプするのと変わらない」と述べ、技術革新を恐れる必要はないと強調した。ステーブルコインについては、物理カードの進化と同様に決済技術の延長線上にあるとし、24時間利用や国際送金の効率化などの利点を指摘。先月成立したジーニアス法により連邦規制が整備されたことから、ドル連動トークンが「完全な可能性に到達する」と期待を示した。

またFRBは現在、トークン化やスマートコントラクト、決済分野でのAI活用に関する研究を進めており、民間のイノベーションとインフラ支援の補完関係の重要性を強調した。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、下落続きであったが11万3千ドルで下げ止まった。しかし、21期間移動平均線(SMA)に頭を抑えられる形で下落傾向にありそうだ。18日に21SMAが200SMAにデッドクロスして以降、相場環境は悪化している。

8月初旬にも同価格帯を底値としていたため、折り返してくれることを期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 21日 21:30【米国】フィラデルフィア連銀景況指数
  2. 21日 21:30【米国】新規失業保険申請件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。