リップルがシンガポールでMPIライセンス拡大承認、中東に続き規制対応を強化

リップルがシンガポールでMPIライセンス拡大承認、中東に続き規制対応を強化

2025.12.02

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リップルがシンガポールでMPIライセンス拡大承認、中東に続き規制対応を強化

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

ブロックチェーン決済企業リップル(Ripple)は1日、シンガポール金融管理局(MAS)から主要決済機関(MPI)ライセンスの事業範囲拡大の承認を取得したと発表した。これにより同社子会社Ripple Markets APACは、規制下でより広範な決済サービスを提供可能となる。リップル・ペイメンツはRLUSDやXRPなどのデジタル決済トークンを活用し、数分で完了するエンドツーエンド決済を実現。企業は単一統合で資金の収集・交換・支払いを管理できる。

アジア太平洋担当副社長フィオナ・マレー氏は「APACはデジタル資産利用で世界をリードしており、シンガポールはその中心」と述べた。リップルは11月27日にもアブダビでRLUSDの規制認可を取得しており、中東とアジア両地域で事業拡大を進めている。

チャート分析

日足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを日足チャートで見ると、価格は下落したが、2,800ドルをサポートラインとして下落は落ち着いた。下落の要因としては、昨日のYearn Financeでハッキング被害があり、yETHが流出したことが考えられる。21日移動平均線(SMA)が200SMAに17日にデッドクロスしていることもあり、相場環境は悪い。

直近では3日にETHはFusakaアップデートが控えているが、すでに折り込み済みであるため、事実売りによるさらなる下落には注意が必要だ。

今後の主な経済指標

  1. 2日 19:00【ユーロ圏】失業率
  2. 2日 19:00【ユーロ圏】消費者物価指数(HICP)(コア)(前年比)(速報)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。