アーサー・ヘイズ氏、WebXで米国のステーブルコイン政策を解説

アーサー・ヘイズ氏、WebXで米国のステーブルコイン政策を解説

2025.08.25

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アーサー・ヘイズ氏、WebXで米国のステーブルコイン政策を解説

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

25日のWeb3カンファレンス「WebX」で、著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が米国政府のステーブルコイン戦略を解説した。巨額の財政赤字を背景に、10兆ドル規模のユーロダラー市場を米国管理下のステーブルコインへ取り込み、米国債の安定買い手を確保する狙いがあると指摘。FRBを迂回した短期金利コントロールの手段にもなり得るとした。また、膨大な供給がDeFi市場を活性化し、EthenaやEther.Fiといったプロジェクトが新たな投資機会を提供すると評価。さらに、ソーシャルメディア経由のドル口座普及でグローバル・サウスからの資金流入が加速し、各国の通貨政策に影響を及ぼすと展望した。

ヘイズ氏は強気相場が2028年まで続くと予測している。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、18日に21期間移動平均線(SMA)が200SMAにデッドクロスして以降、下落傾向にある。22日に一時急上昇はしたものの、再度下落し、21SMAを下回っている状況だ。

11万2千ドルが一つのサポートラインとして機能しているようであり、ここから反転するかどうかに注目したい。

今後の主な経済指標

  1. 25日 23:00【米国】新築住宅販売件数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。