SECとCFTC、仮想通貨スポット取引で共同声明

SECとCFTC、仮想通貨スポット取引で共同声明

2025.09.03

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SECとCFTC、仮想通貨スポット取引で共同声明

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)は9月2日、スポット仮想通貨商品の取引に関する共同声明を発表した。両機関は、現行法がSECやCFTCの登録取引所での仮想通貨商品取引を禁じていないと明言し、米国市場の発展を後押しする姿勢を示した。声明は、SECの「プロジェクト・クリプト」とCFTCの「クリプト・スプリント」連携の一環で、登録市場でのレバレッジ取引や証拠金取引を明確に容認。証拠金や清算手続きについても既存規則で対応可能とした。さらに、取引データや参照価格の共有が市場監視強化に資すると強調。

今回の発表は、アトキンス委員長が先月宣言した「執行による規制」終了を具体化するもので、米国を仮想通貨とブロックチェーンの中心地とする政策転換を鮮明にした。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、11万ドルを突破して相場環境は回復してきている。RSIを見ると60付近まで上昇してきており、買い支えが強くなってきていることが分かる。直近の傾向としては21期間移動平均線(SMA)を中心に上下しているため、明確に21SMAから離れることが一つの相場環境の転換判断のポイントになる。

直近ではゴールドが最高値を更新しており、BTCの価格にも良い影響があることを期待したい。

今後の主な経済指標

  1. 3日 23:00【米国】耐久財受注(前月比)(確報)
  2. 3日 23:00【米国】製造業新規受注(前月比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。