SWIFT、ブロックチェーン共有台帳を導入しリアルタイム国際決済へ前進

SWIFT、ブロックチェーン共有台帳を導入しリアルタイム国際決済へ前進

2025.09.30

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SWIFT、ブロックチェーン共有台帳を導入しリアルタイム国際決済へ前進

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)は共に上昇した。

国際銀行間決済ネットワークのSWIFTは29日、ブロックチェーン基盤の共有台帳を技術インフラに加えると発表した。世界30超の金融機関と連携し、24時間365日対応のリアルタイム国際決済を最初のユースケースとして開発を開始する。コンセンシスと協力し、既存決済システムと新興のトークン化資産市場をつなぐ相互運用性を重視したプロトタイプを作成する計画。参加行には米バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン、シティ、英HSBC、三菱UFJ、みずほなどが含まれる。

SWIFTはフィアット決済の改善と並行してデジタル資産対応を進めており、2025年にはデジタル資産と通貨取引のライブ試験も予定する。

チャート分析

4時間足チャート(BTCUSDT)

チャート分析

BTCUSDTを4時間足チャートで見ると、連日価格は急上昇し、200期間移動平均線(SMA)を突破した。現在は11万4千ドル付近で落ち着いている。今回の価格上昇の背景として、米国政府の一部が閉鎖する懸念が広がり、政治的不安を感じた市場が資産をBTCへと退避させた可能性がある。

リスク資産でもあると同時にリスク待避資産とも見られるBTC。21SMAが200SMAにゴールデンクロスすれば、相場環境は一転するだろう。

今後の主な経済指標

  1. 30日 22:00【米国】S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
  2. 30日 23:00【米国】コンファレンスボード消費者信頼感指数
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。