アーサー・ヘイズ氏、「ビットコイン4年サイクルは終焉」

アーサー・ヘイズ氏、「ビットコイン4年サイクルは終焉」

2025.10.10

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アーサー・ヘイズ氏、「ビットコイン4年サイクルは終焉」

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は売りが優勢。ビットコイン(BTC)は上昇、イーサリアム(ETH)は下落した。

著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏は9日、BTCの相場分析レポートを公開し、従来の「半減期による4年サイクル」は終焉したと主張した。過去の強気相場(2013・2017・2021年)は米ドルや人民元の信用供給拡大が要因だったと分析。今後はトランプ政権の金融緩和姿勢や中国のデフレ脱却策が価格上昇の主要要因になると予測した。ヘイズ氏は、各サイクルで米中の流動性変動がBTC市場の盛衰を左右してきたとし、マクロ経済要因が半減期より影響力を持つと強調。

現在の局面では米国が融資規制を緩和、中国も経済停滞回避のため信用供給を拡大する可能性があるとして、世界的な流動性の再拡大が次の強気相場を導くと指摘した。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、10月3日に21期間移動平均線(SMA)が200SMAにゴールデンクロスをするも、上昇相場形成とはなっていない。7日からは下落傾向が続き、現在は200SMAに頭を抑えられながら価格は推移している。RSIを見ても、40付近と売り圧が強い状況が続く。

21SMAが200SMAにデッドクロスしないかどうかには注意したい。

今後の主な経済指標

  1. 15日 18:00【ユーロ圏】鉱工業生産指数(前年比)
  2. 15日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。