ブータンが国民IDをイーサリアムに統合、世界初の公開ブロックチェーン基盤デジタルID国家へ

ブータンが国民IDをイーサリアムに統合、世界初の公開ブロックチェーン基盤デジタルID国家へ

2025.10.15

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ブータンが国民IDをイーサリアムに統合、世界初の公開ブロックチェーン基盤デジタルID国家へ

相場概況

仮想通貨(暗号資産)は買いが優勢。ビットコイン(BTC)は下落、イーサリアム(ETH)は上昇した。

ブータン政府は国民デジタルアイデンティティ(NDI)システムをETHブロックチェーンに統合したと発表した。人口規模のID管理を公開チェーンで運用する初の国家となり、2026年第1四半期までに完全移行を完了する予定。ETH財団のアヤ・ミヤグチ氏が立ち上げ式典に参加し、トブゲイ首相は分散型インフラによるセキュリティと透明性の向上を強調した。NDIはW3C標準を採用し、カルダノ開発元IOGと提携して試験を実施。市民は中央データベースに依存せず、年齢や居住地を自ら証明できる。一方、公開チェーン利用に伴うプライバシー懸念も指摘されている。

ブータンは6,371BTCと656ETHを保有し、世界5位のビットコイン保有国としても注目を集めている。

チャート分析

4時間足チャート(ETHUSDT)

チャート分析

ETHUSDTを4時間足チャートで見ると、10日に大幅な下落の発生と21期間移動平均線(SMA)が200SMAにデッドクロスして以降は、下落相場が続く懸念があった。しかし、現在は21SMAをサポートラインに4,100ドル付近で推移している。RSIも50付近であり、しばらくは横ばいの状況が続きそうだ。

相場概況にあったような社会インフラへの実装の実現は長期的な価格上昇に繋がるだろう。

今後の主な経済指標

  1. 15日 18:00【ユーロ圏】鉱工業生産指数(前年比)
  2. 15日 21:30【米国】消費者物価指数(CPI)(前年比)
富坂 昇(とみさか・のぼる)
富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

著者:富坂 昇(とみさか・のぼる)

数理モデルに基づくゲノム解析の研究からプライベート・エクイティ・ファンドの運営に携わった後、独立。デリバティブ取引とオプション取引で得た知見を基に、暗号資産取引における分散と確率、標準偏差に依拠した独自のトレード手法を確立する。現在のテーマは「アルトコインとミームコインの相克」。